男木島調査報告

1. 男木島の人口推移・年齢構成 

男木島の人口は戦後の引き上げ時にピークを迎え、その後下降の一途をたどります。2016年には180名/115世帯、さらに2018年3月の統計では160名/104世帯(高松市資料より)となっており、過疎化の進んだ状態です。平成元年過ぎには人口÷世帯数が2以下となり、独居するお年寄りが増えたことも示唆しています。しかし、2014年4月以降Uターン移住者家族が増え、その子供達のために男木小・中学校が再開する等、小さいながらも人口減少の流れがかわりつつあります。

2. 男木島集落の特徴 

男木島は密集した住居群と細い路地による独特な景観を持っています。西向きの急斜面に堅牢な石垣を積む事で宅地を作り、敷地の北側に母屋、南側に納戸・水屋・家畜小屋、西か東に入り口を配置して中庭型のプランを作り出しています。その結果、家屋の外部には石垣と外壁に挟まれた輪郭のハッキリとした閉鎖的な路地空間が生まれることになります。また、敷地境界ギリギリに建築されているため西側から見た時の石垣の端からそそり立つ家屋の佇まいは、フェリーや男木港から見える男木島の独特な景観をつくり出しています。

(順次、情報公開予定です。しばらくお待ちください。)